
マニュアルの作成方法も媒体も変化
マニュアル制作のツールは、時代と共に変化してきました。20年以上遡れば写植機で制作していたものが、コンピュータ上でのDTPに置き換わり、DTPソフトもPageMakerやQuarkXPressからInDesignへと主流は変わってきました。
しかし、これらはすべて紙マニュアルの話です。ここ数年のトレンドを見ると、インターネットの普及、や印刷コスト抑制などの観点から紙からWeb(HTML)マニュアルに移行しつつあります。
しかし紙のマニュアルがすべて Web(HTML)マニュアルになったわけではありません。どうしても紙媒体として必要なもの、例えば開梱直後の設置マニュアルや、お客様の安全に直結する内容は紙マニュアルとし、それ以外をWeb(HTML)マニュアルにするなど、媒体の特徴にあわせて使い分けられるケースが増えてきています。
紙とWebのメリット/デメリット
紙マニュアルとWeb(HTML)マニュアルを比較して、そのメリットとデメリットを簡単に解説します。
メリット | デメリット | |
紙マニュアル | ・見慣れた紙媒体により安心感が得られる ・使い慣れたDTPソフトで制作することができる ・過去の資産(DTPデータ)を活かすことができる | ・ページ数が多いと検索性が劣る ・経年によって劣化する ・古いバージョンで制作されたデータは、最新版で開けないことがある ・印刷コストが発生する ・商品への同梱作業が発生する ・改訂版をお客様に届けるにはコストが発生する |
Web(HTML) マニュアル | ・印刷コストがかからない ・検索性が高い ・動画やアミメーションを入れることができる ・スマホやタブレットを使って閲覧できる ・紙と違って劣化しない ・タイムリーなデータの更新や配信ができる | ・複雑なレイアウトはできない場合がある ・マニュアルの全体ボリュームを把握するのが難しい ・閲覧にインターネット接続、デバイスが必要 |
Web(HTML)マニュアルの制作方法
Web(HTML)マニュアルを制作するには、いろいろな手段があります。専用のHTMLエディターを使用するだけでなく、InDesignやFrameMakerなどのDTPデータや、MS WordやPowerPointといったオフィス系のデータから書き出すことも可能です。
また作られたWeb(HTML)マニュアルは、PCやタブレット、スマホといった異なるデバイスからでも、それぞれ異なった画面サイズで閲覧することができなくてはなりません。もちろんそれぞれのHTMLファイルを用意すればよいのですが、それでは手間がかかるうえに、情報の整合が取れなくなることも考えられますので、デバイスの画面幅に合わせてレイアウトを使い分ける「レスポンシブルコーディング」をはじめから実装する方法があります。
Web CMSとは?
複数のデバイスに対応したWebサイトを簡単に構築することを目的として、最近はCMSを使ったWeb制作が主流となってきています。CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、Web制作に必要な専門知識がなくても、Webサイトやそこに掲載するコンテンツを構築・管理・更新できるシステムのことをいいます。
マニュアルに必要なテキストやグラフィック(イラスト、写真、動画など)を、情報としてCMSに登録していくことでWeb(HTML)マニュアルが完成します。よほど凝ったページでなければ、外部の制作会社へ依頼することは不要となりましたので、Web(HTML)マニュアルを制作する際の障壁も、年々低くなってきているといえるでしょう。
質の高い制作会社をお探しの際は、モダンにご相談ください。
モダンは創業より40年以上にわたって、取扱説明書の制作や印刷などのサービスをお客様に提供してまいりました。
従来どおりの紙マニュアル制作はもちろんのこと、インターネット検索からの流入を高めたい、効率的な制作方法を検討したいなど、マニュアル制作のことなら、どうぞご遠慮なくモダンまでお声がけください。
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