
もくじ
〜視聴者に伝わる動画を作るためのコツ〜
「動画マニュアル」は、製品やサービスの使い方を視覚的に伝えるうえで非常に有効な手段です。しかし、ただ映像を用意するだけでは、視聴者にとって「わかりやすい動画マニュアル」とは言えません。この記事では、誰でも実践できる効果的な動画マニュアル作成のポイントを、具体例を交えながら解説します。
動画マニュアルの目的とターゲットを明確にする
動画マニュアルを作る前に、まず「何を伝えるのか」、そして「誰に向けて作るのか」をはっきりさせましょう。
- 高度な操作を解説するのか?
- 対象は初心者?経験者?
このように目的とターゲットを明確にすることで、内容や説明のレベル、用語の使い方が適切になります。また、視聴者に寄り添ったトーンや表現方法を選ぶことで、伝わりやすさもアップします。
構成はシンプル&ステップごとに明確に
わかりやすい動画マニュアルには、シンプルで整理された構成が欠かせません。
- 冒頭で全体の流れを簡潔に紹介する
- 手順は1つずつ丁寧に解説
- 複雑な内容はセクションごとに動画を分ける
こうすることで伝えるべき情報が整理され、視聴者の理解の助けとなります。
ビジュアルで直感的に伝える工夫
「動画マニュアル」の最大の魅力は、動的に情報を伝えられることです。次のような表現テクニックを活用しましょう。
- 操作箇所は全体像の中で示す(引き絵)
- 動作の詳細は寄り絵+矢印や罫線で強調
- 重要な動作の直前に「間(ま)」を入れて注目させる
例)「ツマミを回す操作」を説明する
操作を説明する際は、まず「どこを操作するのか(場所の特定)」を示し、次に「どう操作するのか(操作方法の説明)」を伝えることが重要です。
「場所の特定」では操作対象のツマミがどこにあるかを見せる必要があります。そのため、全体像が分かりづらい”寄り絵”より、全体が見える”引き絵”の方がユーザーは場所を特定しやすくなります。その際に補足として罫囲みなどのグラフィックを併用するとさらに伝わりやすくなります。
次に「操作方法の説明」では、ツマミをどう操作するかを示すために”引き絵”ではなく”寄り絵”の方がより伝わりやすくなります。矢印などのグラフィックを併用したり、ツマミを掴む直前に一瞬の「間」を入れたりすると次に続く操作が強調され、より伝わりやすくなります。
- 引き絵でツマミの位置を示す(場所の特定)
- 寄り絵でどう回すのかを示す(操作方法の説明)
- これらにグラフィックや間(ま)を併用して補足する

ナレーションとテロップを両立させる
ナレーションは、手順や注意点を音声で伝えるのに有効です。ただし、音声が聞こえない環境でも視聴できるような配慮も欠かせません。
- 字幕だけでも理解できる構成にする
- 聞き取りづらい単語や専門用語は必ず文字で表示する
- 重要な情報はテロップでも補足する
- テロップは表示時間に応じた文字量にする

このように音声とテキストを組み合わせることで、情報の伝達度がアップします。
テンポと長さは「飽きさせない」工夫を
動画の長さは、以下のように視聴に影響するといわれています。
- 30秒以内 → 視聴完了率約8割
- 5分以上 → 視聴完了率6割以下
したがって、内容が多い場合は、集中力を保ちながら視聴できるよう、テーマごとに分割しシリーズ化するとよいでしょう。テンポも、冗長にならず早すぎない適度なスピードを心がけましょう。
プラットフォームとフォーマットの最適化
どこで動画マニュアルを公開するかは、目的に応じて選びましょう。
- 幅広く届けたい → YouTubeやVimeoなど(視聴者の制限がなく、誰でも視聴できる)
- 購入者向けに限定公開 → 自社サイトやアプリ内(アカウント制などにすることで、情報公開を制限できる)
さらに、モバイル視聴を意識して画質や形式を最適化することも重要です。再生が重い動画は視聴の妨げになります。
また動画への誘導方法として、紙マニュアルにQRコードを付けるのもユーザービリティの向上につながります。
ブランドイメージと一貫性の確保
複数の動画マニュアルを作成する場合、デザインや表現のトーン、用語の統一感も大切です。
- ロゴや色使い、BGM、ナレーションの雰囲気を統一
- イントロ・アウトロをテンプレート化
こうした一貫性は、視聴者に安心感を与え、ブランドイメージの向上にもつながります。

【まとめ】視聴者に「伝わる」動画マニュアルを作るには
効果的な動画マニュアルを作成するには、以下のポイントを押さえましょう。
- 目的とターゲットの明確化
- シンプルな構成と適切な分割
- ビジュアルとナレーションの工夫
- テンポ/長さ/プラットフォーム/フォーマットの最適化
- デザインの一貫性と、ブランドイメージとの統一感
これらを意識することで、視聴者にとって本当に役立つ「わかりやすい動画マニュアル」を作ることができます。
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