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棚割りとは
商品の陳列棚で、「どの商品を」「どこに」「前列に何個おく」といった陳列プランを指します。
棚割りの手順
- POSデータや商圏、競合店の状況などを考慮し、陳列する商品を選定。
- お客様の視点から、商品をグルーピングし、陳列を計画。
- 什器の配置を決め、商品を各什器に割り当てるゾーニングを行う。
- 商品のフェイス数や陳列数を決定し、売り場全体のバランスや品出しの効率化を考慮する。
パッケージデザインと棚割りの関係
スーパーマーケットやコンビニなどのセルフサービス店舗では、棚割りが重です、何故なら、来店したお客様は、店内を回って商品を見ながら、自分の気にいった商品を、自分で買い物カゴに入れてレジに向かいます。
POPなどで誘導することはあっても、営業マンが「今日のおすすめ商品は〇〇です」などと直接案内することはありません。従って、スーパーマーケットやコンビニなどの店舗に並べられる商品のパッケージには営業マンの働きが求められるのです。
パッケージデザインは、商品がどこに置かれるかを把握し、効果的な訴求を行うために不可欠です。また逆に、ネット限定販売のようなケースでは、商品をお客様が直接目にすることがないため、パッケージに営業マンの働きは不要です。
ここでは、店頭販売される商品の効果的なパッケージを制作する上で、ポイントを3つまとめてみました。
パッケージデザインのポイント
陳列位置とパッケージデザイン
店舗のどこに、どのように陳列されるかが分からなければ、パッケージデザインのコンセプトは決められず制作作業も進められません。そこで必要なのが、実際の売り場に行ってのリサーチや、架空の売り場像を設定してみることです。架空の売り場像の設定、それはマーケティングにおけるペルソナ設定※と同じです。
※消費者ペルソナ設定は、消費者を具体的な架空の人物として想定し、その行動や価値観、ライフスタイルを詳細に分析することで、販売ターゲットをより明確にする方法です。
例えば、直方体のパッケージに入った商品が棚の中段に陳列される場合を考えてみましょう。お客様が棚の前に立ったとき、まず目にとまるのはパッケージの正面です。次に平面(上面)が目に入り、側面や背面が目にとまることはありません。従って通常は、お客様の購買意欲に直結するキャッチコピーや商品写真などは正面に配置し、その他、JANコードや成分表示、商品仕様といった、お客様の購買行動には直結しないが表示が必要な情報は側面や背面に配置します。
棚を面で押さえる
家電量販店やスーパーマーケットなどでは、同一ブランドの複数の商品が、一か所にまとまって置かれているのをよく目にします。ブランド展開された商品には、統一性を持ったパッケージデザインが施されているため、それを見た消費者は、商品を点(単品)だけではなく面(ブランド)としても認識します。
この、棚を面で押さえることを意識したデザインにより、単体の商品だけでなくブランド全体の訴求力が高まり、ひいては向上したブランドイメージが各商品の購買意欲へとフィードバックされます。
競合との差別化を図る
売り場には自社の商品だけが並べられるわけではありません。競合他社の商品と並べられることを想定した、パッケージデザインの差別化は非常に重要です。競合のデザインテイストとかぶらないように、基調色や切り口を変えるといったことだけでなく、中長期的なブランド戦略に基づいたオリジナリティあふれる魅力的なパッケージをデザインすることが問われます。
差別化の要素例
• ブランドイメージ
• 秀逸なキャッチコピー
• パッケージの形状やデザイン
• 写真やイラストなどのビジュアル
• 遊び心
棚割りを通じて、商品の陳列を最適化し、ブランドの訴求力を向上させることが重要です。
質の高い制作会社をお探しの際は、当社モダンまでご相談ください。
モダンは創業より40年以上にわたって、取扱説明書の制作や印刷などのサービスをお客様に提供してまいりました。パッケージデザイン、店頭什器やカタログ、雑誌広告など各種デザインのことなら、どうぞご遠慮なくモダンまでお声がけください。
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