ユーザーの行動をイメージ

製品マニュアルを制作するにあたり、最初に必要なこと、それは「製品を購入したユーザーの行動をイメージする」ことです。例えば、デジタル一眼レフカメラを買ったユーザーなら、どんな行動をとるでしょうか。

箱を開けて緩衝材を取り除く → バッテリーを充電してセットする → メモリーをセットする → シャッターを押して1枚写真を撮ってみる → 動画も撮ってみる → 少し凝ってタイムラプス撮影をやってみる

もちろんすべてのユーザーが同じ行動をとるわけではありませんし、使い始めてすぐに、思わぬトラブルに遭遇することもあるかも知れません。すべてのユーザーの行動を予測することは不可能なのですが「大多数のユーザーはこういう行動をとるだろう」と想定して、マニュアル全体のストーリーを考えることは大切です。


ユーザーズマニュアルとリファレンスマニュアル

ユーザーの行動を想定して、使う順序に沿った記載を行い、なるべく簡単な言葉で書かれたものを「ユーザーズマニュアル」といいます。ここではユーザーの混乱を防ぐため、場合によっては「難しい機能についてはあえて説明を記載しない」というケースもあります。

一方で、すべての情報を網羅し、体系的な記載が行われているマニュアルを「リファレンスマニュアル」といいます。これは最初から読み進めていくことはせずに、辞書のように「必要な部分だけを読む」という使いかたをします。したがって「索引」の役割が非常に重要となります。

いずれにしても、マニュアルを制作する前に「ユーザーズマニュアル」と「リファレンスマニュアル」のどちらの方向性を持たせるか(あるいはどちらも制作するか)を決めなければなりません。

また製品を製造するメーカーとして「ユーザーの安全」は最も重要なことです。安全に関わる内容や、法令に則って表記しなければならない内容なども、よくわかる位置に掲載する必要があります。


目次構成を考える

以下は一般的な製品マニュアル(ユーザーズマニュアル)の目次構成になります。

表紙

商品名、型番、ロゴなど

安全や法令のお知らせ

製造物責任法(PL法)など、安全や法令に関わる内容

目次

マニュアルのどこに何が書かれているかを簡潔に示す

準備編

製品を使い始める前に必要な準備

基本編

製品の使用に最低限必要こと、基本的な使い方の手順

応用編

より便利に使うための手順

FAQ(困ったときは)

目的の機能が使えない、といった困ったときの対処方法

索引

用語から検索、目的別検索など

メーカー情報

保証やサポートに関わる内容(保証書に記載するケースもある)

表紙

ページ構成を考える

1つのトピックにつき1ページもしくは見開き2ページで完結するのが理想です。

タイトル

ユーザーズマニュアル
ユーザーの行動に即したタイトルとする 「例:動画を高品質で撮影するには」

リファレンスマニュアル
機能名をそのままシンプルにタイトルとする 「例:画質設定」

リード文

その項で説明している内容の概略を記載

操作手順文

操作を手順化(手順数は増えてもよいので、できるだけシンプルな動作にするのがポイント)して説明

注意文・補足説明文

操作手順の中で注意するポイントや補足説明を記載


テクニカルイラストの表現

マニュアルに掲載される製品のイラストを称して「テクニカルイラスト」といいます。主にはillustratorなどで作成しますが、描き方にはちょっとしたコツがあります。

  1. イラストが示す場所が全体のどこにあるか、位置関係がわかるようにする。
  2. 特に重要な部分は、線を太くしたり、色をつけたりして目立たせる。
  3. ユーザーの目線で描く。
  4. 説明に必要のないところは線を間引くなどする。
線幅(線の太さ)について

同じイラストでも、線幅を変えることによってイメージが変わります。線幅の組み合わせの差を大きくすると柔らかいイメージ、差を小さくすると固いイメージになる傾向があります。対象の製品にあわせて使い分けていきます。

左から、すべて同じ線幅、線幅の差が大きい、線幅の差が少ない

マニュアルの文字サイズ

マニュアルの見出しや、本文の文字サイズを変えることで、読み手に与える印象が変わります。

本文の文字サイズに対しての、見出しやタイトルの文字サイズの比率をジャンプ率と呼びます。本文に対して、見出しが大きければジャンプ率が高い、小さければジャンプ率が低いと表現します。

ピクセルジャンプ率
本文18×18—-
中見出し30×301.7倍
大見出し40×402.2倍

ジャンプ率が高いもの 賑やか、躍動的な表現を求めるもの(新聞、雑誌など)
ジャンプ率が低いもの 落着きを求めるもの(マニュアル、小説など)

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